何も食べられなくなった病人が、最後に口にして「おいしい」と笑顔になったもの。

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こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

真夏に大人気の冷たいガリガリ君。

何も口にできなくなった病人が「何か食べたい」というので、ガリガリ君を砕いて口に入れてあげた。すると笑顔を見せて口の中で溶かしながらゆっくり食べたそうだ。そして、ある病人は「おいしい」といったそう。

これは、永寿総合病院 がん診療支援・緩和ケアセンター長 廣橋猛さんのお話だ。

実は、家で父を看ていたときのことだ。最期を家で迎えさせようと退院させたので、こちらもその覚悟で、けれどできるだけ長く生きていてほしいと願っていた。
ほとんどが点滴で、「水を一気に飲ませないで。あげるときはガーゼに含んで」と注意されていた。

それで「水が飲みたい」と言われるとそのようにしていたのだが、あるとき、父はゆっくり口を動かしてこちらを見つめ、「水を飲ませて」と言った。
それでもやはり怖くてガーゼに含んで飲ませていた。今になって思う。可哀想なことをした。父は思い切り水を飲みたかったのだろう。

もし、このガリガリ君の話を知っていたら、砕いて氷のひとかけを口に含ませてあげたかも知れない。どんなにおいしいと思って食べてくれたことだろう。

その顔を想像して悲しくなった。肉親の介護では、ああすればよかった、こうしてあげればよかったと後悔することばかりだ。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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