「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて・・・」 失意の中宮を見つめながら、清少納言はどんな気持ちで『枕草子』を書いたのでしょう。

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画像は、光る君へ 公式xからお借りしました

日本の誇る世界最古の随筆文学「枕草子」。作者の清少納言はどんな女性だったのでしょう。そして、どんな思いで書いたのでしょう。

ご存じのように、清少納言は中宮定子に仕えました。

中宮自身も文学好きでした。そして枕草子には、四季折々の情緒あふれる宮廷生活がえがかれています。けれど、中宮の兄が事件を起こして流罪になったのは清少納言が仕え出してたった一年後。

不幸のどん底にある中宮を見つめながら、清少納言は何を思って書いたのでしょう。まるで詩のように美しい作品です。

有名な書き出しですが、放映中の「光る君へ」のように、失意の中一心に筆をとったのでしょうか。

凄い集中力に圧倒されました。凜々しい横顔。まるで清少納言が一瞬、ファーストサマーウイカさんに乗り移ったようでした。

枕草子の世界にはは尽きせぬ魅力があります。たとえば、こんな短い一節もするどいなあ~と。

人生が見えてしまっているのですね。
そして今の私たちと少しも変わらない感覚、
平安人の心のゆらぎを身近に感じられるのも、枕草子を読む楽しみなのでしょうか。

ところで晩年、清少納言は、中宮定子の墓のある鳥戸野陵近くに住んでいたといわます。やはり慕っていたのですね。
クールなようでいて愛情深く、かつ鋭い洞察力をもつ女性の作品。それが1,000年を超えて枕草子が人々に愛される理由なのでしょう。

清少納言。ウィキペディアから

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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