まっすぐな気性の信長は倒れ、「ひとたらし」の秀吉の世になる。そんな秀吉に家康はどう対峙していくのか。これからの見所のひとつといえますね。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「家康の軍師」3 白虎の巻 (岩室忍、朝日文庫)

「家康の軍師」BOOKSTAND若葉台さんで購入しました。まだ並んでいますので購入可能かと。文字が大きいので読みやすいです。

「どうする家康」23日は、ついに本能寺の変でしたね。
最後の時を、信長がどう迎えるのか。これは、だれもが気になっていたところです。

そのときの背景を言えば、柴田勝家は上杉景勝と対峙し羽柴秀吉は四国の毛利攻めに苦戦し、信長に兵を出してくれるよう要請していたときでした。

信長も西の平定には意欲満々、安土城での家康の供応が終われば、西へ出兵の予定でした。絢爛たる安土城は造るは、さらに中国、四国の大名をも支配下に置こうという勢いで信長は得意の絶頂、気力も充実していたでしょう。

そんな中で、明智光秀に討たれるという油断。
そして本能寺の変のもうひとつの悲劇は、長男の信忠も京にいて信長同様に、軍といえるほどの兵も連れていなかったことです。もちろん、明智光秀が信忠を見逃すはずがありません。ここで、信忠が生きていれば、織田家がやすやすと、秀吉に乗っ取られることはなかったでしょう。

そんなまっすぐな気性の信長を岡田准一さんが好演されてました。

悲しいですが、命運が尽きるとはこういうことをいうのでしょう。そんな油断も、京は光秀がしっかり守ってくれているから・・・という思いがあったようで、それだけ光秀を信頼していたわけですね。
 (この気持ちのいき違いが悲しい)
信長は、きっぱりとして意外に人を疑うことがなかった人のようです。

一方、信長が討たれたとの報が入り大泣きになく羽柴秀吉。

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けれどすぐに「毛利と和睦を結べ」けろりとした冷静な顔で命じます。怖い男です。
ひとたらしと言われる秀吉。のちに関白にまで上り詰めるのですが、そのわけは・・・。

1.欲しいものは欲しいとはっきり言う。どんな強引な手を使ってでも
2.小ずるいことでも平気で行える無神経さ。
3.籠絡する相手にからみついて身動き取れなくしてしまう。
 たとえば上洛させるために無理矢理、妹の旭を家康に嫁がせるなど。
 
こういうことなのでしょうか。
相手がいかにイヤがろうが、こういうことを平気でできる神経を持っているのが秀吉の強みで、そんな彼が日本で最高の位に上り詰めたのも当然のことでしょう。ただ、残念ながら、ひとりとして子孫を残すことはできなかった。それが、もうひとつの天の配剤(采配?)といえばいえるのかも知れませんね。


これから「ひとたらし」の秀吉に家康がどう対峙していくのか、見どころの一つになりそうです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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