少子化の理由は「今の若者には恋愛力がないから」って、そんなバカな。結婚できる環境にないからです。

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

回を重ねた若葉台まちコン「ひと晩居酒屋 in 旧西中校舎」

20代~40代くらいまでの、結婚しない人が増えている。
なぜ結婚しないのだろう?
ある政治家は、今の若者には恋愛力がないからだ、と言った。なんて無神経なことば!!
チコちゃんに習って、「バカいってんじゃないよー!」の言葉を投げつけたい。

少子化、少子化と叫ばれて久しい。政府や地方自治体も、さまざまな名目で子育て支援をしているけれど一向に改善する気配はない。なぜだろう。
それは支援が、結婚した世帯に対してで、まだ結婚していない人には何も恩恵がないからだ。
さらに今の若者たち(特に男性)は、自分には結婚する資格がない、と思っているから。収入、そして正規雇用か非正規か、といったことが大きい。


2月26日の読売新聞の「あすへの考」に、慶応大教授駒村康平氏の「逆風の世代 自己責任でない」という特集記事があった。日本の問題として、「子育て世代の中間層が壊れてしまって」いるという。

駒村氏によれば、厚生労働省の調査で2002年には30代後半の男性で40%が月給30万円台だった。けれども19年には33%に減ってしまった一方、20万円台は31%から40%に増えたという。

うすうす感じてはいたが、この数字には戦慄させられる。また年収300万円以下の男性の未婚率が高いのも特徴だ。

例えば・・・として、駒村氏は、住宅手当などの金を若い世代に出したらどうかと提案している。いま最も負担なのは、住居費なのでこれはいい考えだと思う。

「非正規雇用同士の若いカップルも、住宅費の心配がなくなれば、生活への安心感や将来への希望を持てるはず」と駒村氏。

さらに大切なのは非正規雇用を減らして、正規雇用にすること。20代~40代の人々の給与を引き上げ生活を安定させることだ。

もしそれが間に合わないとしたら、たとえ非正規雇用のカップルでも結婚して生活できる道筋を早急につくること。そのための援助として、「75歳以上の医療費引き上げ」によって生じたお金を当てることはできないだろうか。

さらに、自分には結婚する資格がないと思っている20~40代の人に、そうではないんだと気づいてもらうこと。就職氷河期など悪い条件が重なった上に、男性も女性も結婚へのハードルを上げてしまっているのだ。
それに、この年代の人々は内省的でやさしすぎて、自己評価を低くしてしまう傾向がある。

昔の親は、ぐうたらしている息子を心配して「所帯をもたせればしっかりする」と考え、無理にでも結婚させたものだ。「ひとり口は食べられないけれど、ふたり口なら食べられる」という言葉もある。

今大切なのは、高くなりすぎた結婚のハードルを下げることと、結婚できる環境を早急に整えること、ではないでしょうか。

何日か前、成田悠輔さんの「老人は集団○○すべき」という発言が話題になり、各方面から大ブーイングされた。
言葉の使い方を誤ったのは確かだから誤解されるが、高齢者は、もっと若い世代に任せ、若い世代を支える側に回ってほしい、ということではないでしょうか。少なくとも私はそう解釈した。

今わたしたち高齢者のできることは、結婚しづらい世代を全力で応援することしかない気がする。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。


若葉台縁ときずなの会では地元で、若い人々の出会いの場をふやすための活動もしています。4月1日には「ワイン片手にに語る会~お花見を兼ねて」を開催します。

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