「大海の磯もとどろによする浪われて砕けて裂けて散るかも」(実朝) まさか失恋の歌とは・・・
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
「大海の磯もとどろによする浪われて砕けて裂けて散るかも」
まさか失恋の歌とは・・・
完全に闇落ちしてしまったといわれる義時(小栗旬さん)。
ぶらりと泰時(坂口健太郎さん)と鶴丸のところに現れ、背中を見せて横になる。
「いささか疲れたよ」
背中が、これまでやっつけてきた者たちの怨みでこわばっている。見ていたら、そこはかとなく哀れを感じた。
鎌倉を守るために、一寸ばかり無理して強がっていたら、いつしかそれがすっかり身について、やり過ぎなほど強権化してしまった義時。
確かにさぞかし疲れたことだろう。
「鎌倉の悪を全部背負ってやるぞ、おまえたちには、金輪際つらい思いをさせないぞ」
といっているようだ。
今も可愛い金剛と鶴丸。自分の青年時代の、八重(新垣結衣さん)との思い出がいっぱいつまった子どもたち。
なんとしても守るのだ。そして今、義時が心安らげる場所はここしかない。
鎌倉殿にここまで言うか
それにしても実朝(柿澤勇人さん)の前で、
「言うとおりにしていればいいんだ」
と、凄む顔の怖さ。そして、
「私は、もう要らぬようですね。伊豆へ下がらせていただきます」
と、しれっと言う。ここもまた怖い。
「私が間違っていた。そのものを御家人に」
あわてて遮る実朝。(いったい、どちらが偉いのか・・・・)
「今後、私がやることに口を挟まれぬように。あなたは見守っていてくれればいいのです」
義時、鎌倉殿に向かってここまでいうか。
あの小四郎が、手の届かないところに行ってしまった気持ち。涙
そして、泰時に恋の歌をおくる実朝が哀れである。
「恋の歌ではありませんか」
と、とまどう泰時。
「間違えていた」
慌てて回収する鎌倉殿。気持ちはとどかなかった。そして、傷心の気持ちでうたう。
大海の磯もとどろによする浪 われて砕けて裂けて散るかも (実朝)
これが失恋の歌だったとは。由比ヶ浜あたりをうたった和歌かと思ってました。
実朝が憐れである。
この繊細な鎌倉殿が幸せになれればいいのに。
今日の話は、ほんとうに深い。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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