ドラマ「月夜行路-答えは名作の中に-」最終話  私もこの世界にいてもいいですか?

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ドラマ「月夜行路-答えは名作の中に-」最終話

ルナ(波瑠さん)と涼子(麻生久美子さん)がともに協力して難事件を解決してきた「月夜行路」。
今になってですが、この「月夜行路」について少し書いてみたいと思います。

6月10日の最終話は、父・英介(石橋凌さん)と子のルナ(波瑠さん)との間の長い確執をどうするかということ。その問題を長いことルナは心に抱えて生きてきました。

お父さんは医者で、我が子にも医者になってくれと願っていた。けれど子は作家になりたいという。医学部に入っていたのに文学賞に応募して入賞し、大学をやめてしまいました。
父は人間を救うのは法律か医学だという考え。
「文学は人を救えない」と思っていて、わが子にもそのように話していた。
そんな父の言葉に反発して生きてきたルナさん。

父は病気になり、成功率20%の手術を受けることになる。そんな中、父はベッドを抜け出し行方不明になってしまう。行き先は、太宰治の聖地三鷹だった。そしてその後は、ルナの店に行き美味しいカクテルを作ってもらって酔い潰れてしまう。
やりたいことをやれて満足げな父。

その時、父のパソコンの中やパスワードがパソコンを開くと、これまでルナの書いて小説についての詳しい感想が書かれていた。
「予定調和の結末には拍子抜け」
「文章の美しさが逆に欠点を際立たせている」
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などかなり辛辣なもの。これも父の愛情か。
「辛辣すぎて目まいがしました」
とルナさん。

感動した、良かったではなくて、父の小説に対する見方が素晴らしい。
「美しい文章で書かれるから心を打つわけではない」などの言葉には、作家になった我が子の心にまっすぐ向き合う父の姿があった。

「お父さん、わたしもこの世界にいても良いですか」
「当たり前だ。おかえり」
この親子のやり取りに見ていて思わず涙腺がゆるんだ。

父も、病気になり、命がいつなくなるか、消えるかもわからないという中で、
人を救うものは、医学と法律だけではない。人の心や生き方を追求する文学というものが人を救うのだと気がつくのだ。そして作家としての我が子の生き方を認め尊敬の念を抱くようになったのだ。

父と子の今回の和解には人生についてのひとつの救いがあるように感じられる。しかも明るく軽やかに。全話通して、さまざまな文学作品を重くなく興味深く紹介しているのも嬉しい。近年まれに見る味わい深いドラマだったと思います。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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