あの有名人の心に残るさいごのことば
こんにちは、ゆきばあです。、毎日ブログを更新しています。
人は最後にどんな言葉をのこすのか
真実を吐き出すのか、それとも最後も
かっこよく、締めくくろうとするのか。
その言葉の中に、人生の真実が見えるかもしれません。
「皆、子供はあまり出来ないようですけど陽気に育てて下さい。
あなたをきらいになったから死ぬのでは無いのです 小説を書くのがいやになったからです
みんないやしい欲張りばかり 井伏さんは悪人です」
太宰 治〔遺書〕
6月19日は桜桃忌。愛人、山崎富栄とともに玉川浄水に入水し、1週間後に発見された日です。ほんとうに小説を書くのが、イヤでイヤでたまらなくなったんでしょうか。スランプ? これを乗り越えたら、もっともっとすごい小説を書いていた気もします。ため息が出るくらい、つくづくと惜しいですね。
師であった井伏鱒二を、悪人と書いたことでもひと悶着ありました。
亡くなったあとまでも、ひと騒がせな人だったようです。
「まだまだ自分の何分の一も知っちゃあいない。……だから生きることにせっかちなのさ」
ジェームス・ディーン〔死の一週間前〕
好んでいたジーンズの復刻版も出るなど、今も絶大な人気を誇る伝説のスター。「エデンの東」「理由なき反抗」など、たった3作の主演昨にもかかわらず、多感で傷つきやすい青春のシンボルそのもの。
撮影後に車を運転していて自動車事故に遭い、たった24歳の若さで亡くなります。生き急いだからこそ、よけいにその姿を写真の中に、青春そのものとして留めているようです。
「さよなら、お友だち。私、栄光に向かって走るわね」
イサドラ・ダンカン(舞踏家)
アメリカのモダン・ダンスの祖といわれる舞踏家。「裸足のイサドラ」ともよばれました。ある日イサドラは、作家のバーナード・ショーに結婚しようといいました。
「あなたの頭脳と私の肉体をもった子供が生まれたら、すばらしいわ」
ショーは冷静に、こう答えたそうです。
「私の肉体とあなたの頭脳を持った子供が生まれたら悲劇だよ」
真偽のほどは不明ですが、いかにもありそうな話ですね。
ダンカンは49歳のとき、はいていた長いスカーフを車の車輪にはさまれ亡くなります。
この最期のことばにも、いかにもスターダンサーらしい甘い雰囲気と悲惨さがあって、胸をしめつけられます。
「これから小説を書かねばならない……。小説を……」
谷崎潤一郎
大好きな谷崎潤一郞御大。
小説を書くために生まれてきたような人の、最後まで見せる小説への執着心。頭の中に、小説のストーリーが渦まいていたのでしょうか。
そういえば映画「タンポポ」で、子供や夫を残して死にいく母親が、お腹がすいた、という家族のひと言に起き上がってチャーハンをつくり、できあがると布団にもどって死ぬ、というシーンがありました。
せつないけどちょっとおかしい。母親の私としては自分もやりそう。たいへん共鳴して、今もこのシーンを思い出すと泣けます。
こんなちょっぴり変な、職務に忠実すぎる人々が好きです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかにも日々の思いを書いていますので、見ていただけましたら幸いです。