ノーベル賞詩人 ルイーズ・グリュックさんの詩集「野生のアイリス」が伝えてくる愛、哀しみ、孤独・・・
糸井重里さんの書く「ほぼ日」のエッセイを見ていたら、
「人間、毎日が命がけ」という言葉があった。
いい言葉だなあ、と思った。若いときはきっと、そう思わなかったでしょう。
むしろ毎日生きるのがメンドクサイなあ、などと思っていたり。
でも、この年になると、つくづくそう思う。「毎日が、命がけ」って。
脚が痛かったり、目がしょぼしょぼしたり、道路を素早く渡れなくて、
車が迫ってきたり。毎日よほど気をつけて生きなければいけない(^_^;)
でも一応毎日、することはやっている (できる範囲だけですが・・・(笑))
こうして生きてるだけでも、エライ、って思わなければ・・・。
こんな一言に、ハッとしたり、励まされたりすることが最近多い。
しかもすぐ涙ぐんでしまったり。
励まされるのは、詩のような、短くて、心の奥に響いてくることば。
というか、心の中にあった正体不明のものを、
表に引き出してくれるような言葉。
9月に読売新聞の紙上で、
ノーベル賞詩人ルイーズ・グリュックさんの詩を目にしたときも衝撃だった。

見出しは、「やさしく語りかける 孤独、愛、魂の再生」
そして初の邦訳詩集の中から抜粋された詩がすごい。
「これが地上?それなら
わたしはここに属さないわ」
(「白いバラ」)
「今世のわたしの罰が
悲しみだとしたら、
前世でわたしが犯した罪とは
何だったのかしら。」
(「朝顔」)
女性として共感できるやさしい言葉づかいと共に、感じるのは、
胸を引き裂くような哀しみと、安らぎを求める祈りのようなものだ。
「グリュックの詩の魅力の一つは、平易な文章で直接読者に語りかけるところ・・・」
と、訳者の野中美峰さんは書いている。
やさしい言葉が直接心に語りかけ、心をわしづかみにする。
この哀しさ、寂しさの正体はなんなのだろう。
庭造りや庭や野の花を愛する詩人というのも知った。
そこには人間への思いとともに、
草花、水、生き物、この世のすべてに対する愛があるのだろう。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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