まひろが口にした「人の親の心はやみにあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」は、紫式部のひいおじいちゃん藤原兼輔作の有名な歌

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人の親の心はやみにあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな

これは紫式部の曾祖父 藤原兼輔ふじわらのかねすけ)作の有名な和歌です。
兼輔は三十六歌仙のひとりで、「大和物語」に登場する人物としても知られています。

この和歌は『後撰和歌集』に載っている有名な歌ですが、
何かの宴会のときに、子供可愛さのあまり、つい興が乗って作ってしまったようです

親馬鹿チャンリンは、昔も今も変わりませんね。
それが人の共感を得たのでしょうか。
思いがけず有名になって、兼輔自身照れてしまったかも・・・

憧れのひいおじいちゃん

紫式部も気にいっていたようで、『源氏物語』にも、
「くれまどふ心のやみも」(桐壺)
など、この兼輔の和歌からとった言葉をたびたび入れています。

心から、ひいおじいちゃんを尊敬していたのですね。
そして、曾祖父の頃と比べて落ちぶれてしまったわが家を嘆き
なんとか家の名を高めたいと必死だったのかも知れません。

家のためにも、娘の賢子のためにも、
紫式部は必死にがんばったのでしょう。その努力の結晶が

あの『源氏物語』という素晴らしい作品なのでしょうか

そして、今はわからない母の思いを、娘はいつかきっと知ると思います。

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今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。


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