光る君へ 彰子さまを中宮に。 蔵人頭の行成が意を決して帝に進言するシーンが圧巻でした。
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。
光る君へ。彰子さまを中宮に。 蔵人頭の行成が意を決して帝に進言するシーンが圧巻でした
藤原彰子の入内にともない、宮中にはさまざまな思惑がとびかったようです。
この方のすごいところは、父道長の思惑はさておき、つねに自分を見失わず冷静に行動されたこと。
「笛はきくもので、見るものではご/ざいません」
一条帝(高木波瑠さん)が彰子(見上愛さん)のもとにきて笛を奏でました、
帝は笛の名人。うっとりと聴き惚れるかと思えば、顔を背けたまま。
「なぜこちらを見ないのか」
と尋ねると、「笛はきくもので、見るものではございません」
という返事でした。帝は不思議に思い困惑しながら、「おまえは中宮になりたいのか」
と尋ねます。すると「お心のままに」
彰子の幼さなさを痛々しく感じた帝は、少しだけ彰子のほうに心を寄せたようです。
行成の身を捨てての進言シーンが魅力
そして今回、行成(渡辺大知さん)が帝に進言する場面が圧巻でした。
「国の安寧のためには、神事を行う中宮がいなければなりません」
帝の怒りを買うかも知れない、そう思いながら意を決して奏上するところ、目の輝きが素晴らしかった。
道長(柄本佑さん)はこのことに深い恩義を感じ、行成の孫子の代まで、その出世を約束したのでした。道長は権力者だけれど、独裁者ではなかった。最後には、帝の詔がおりなければ進めることはできない。
きっと、権力と権威は別ものという考えが昔も今も、私たちの心にしみついてるのでしょう。
そんな息を呑むようなかけひきが多く、戦のない大河でも充分に見せ場をつくっています。
定子中宮に仕えた8年間が清少納言にとって人生の華だった
悲しかったのは、定子皇后(高畑充希さん)の急死でした。いろいろな心労が、身体をむしばみ出産に耐えられなかったのでしょうか。寝所に結びつけられていた和歌が哀れを誘います。
よもすがら契りしことをわすれずは 恋ひむ涙の色ぞゆかしき
(一晩中交わした約束を忘れないでくださいね。恋しく思う涙はどんな色をしているのでしょう)
帝は汚れをきらうため、最後にお顔を見ることもできず、ただ涙を流すしかなかったのです。
清少納言(ファーストサマーウイカさん)は定子が亡くなったあと宮中を退出しますが、その後も「枕草子」を書きつづけ、その中にこれでもかというほど、定子の美しさや賢さ、気高さを書き記さずにはいられませんでした。
そのあとの暮らしについては、あまり知られていませんが、ただ、清少納言の身内と和泉式部の身内が争い、摂政沙汰汰になったなどの話は伝わっています。どういうことなのでしょう・・・?
また、晩年は定子中宮の葬られた鳥戸野陵近くに住んでいたとされます。それだけ定子中宮を深く慕っていたのでしょう。
定子のもとにいたのは8年とされますが、多分その何年かが彼女にとって一生に匹敵するくらいの輝く期間だったのかもしれません。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。
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