同居していた90歳の母と62歳の息子。昨年4月、母は自宅で「凍死」。息子は法廷で涙した 47NEWSから

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

老いた母と、身体の弱い息子が二人で、木造二階建ての長屋にひっそりと暮らしていた。
息子は身体が弱く、働くことが困難になって仕事をやめ、家の二階でほとんどゲームをして過ごしていた。


息子が仕事を辞めるに際しては母親もそれを勧めたようだ。以後、母と子の二人暮らしになり、近所との交流もほとんどなかったようだ。

なぜ子供部屋おじさんに

親子の間にも、会話があるのは食事の時間くらいだったという。
少し前、子供部屋おじさん、という言葉をきいた。

酷い言葉だと思ったが、よく考えれば、何かの都合で働けなくなればだれだってすぐに「子供部屋おじさん」になってしまうのだ。

「子供部屋おばさん」という言葉があるのかどうかはよくわからないが。

きっと母親は毎日せっせと身体の弱い息子のために食事を作って食べさせたのだろう。そしてとぼしい母親の年金でどうにか生活を維持した。
母親が転んでけがをするまでは。

ある日、風呂場で転んで動けなくなり、それっきり母親は寝たきりになった。生活が本当に困難になったのはそのときからだ。

放置された母親

やがて母親は自分で下の世話ができなくなり垂れ流しとなった。
息子はそれをどうすることもできない。それなら、せめて民生委員や役所に相談すればと思うが、母親がそんな状態になったことを恥じて話せない。

そして、母親は体を包む排泄物が冷えて、それによって凍死した。なんとも悲しく悲惨な話だ。読んでいてやりきれない気持ちになった。

せめて誰かに相談していれば・・・。母親を救い、男性を救う道はなかったのか。

福祉から取り残される中年男性

人は健康で文化的な生活を送る権利がある。そして普段、だれもそんなことを気にせずに普通に暮らしている。

それが当たり前だと思っているが、実は一歩先は闇なのだ。だれだっていつこの母親と息子のような境遇に陥らないとは限らない。

特に気になるのは、就職氷河期のころをはじめとする中年男性の生活状況だ。それをもう一度しっかり調査したほうがよい。

福祉の面でも中高年の男性は、恥という概念からか福祉の網の目か外れてしまうことが多い。男性は見た目ほど強くないし、弱音をあげるのを恥と思っている人も多い。なので、丁寧にフォローしていくことが必要だと思う。

生活困難な男性が増えたことが今の少子化の一員にもなっているのだ。

DSC_5204

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

by
関連記事

コメント1件