ノベル
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2024年05月07日
ツグミ団地の人々〈立春前 5〉
午前中に片付けておく仕事があり、病院に着いたころ陽は西に傾き始めていた。 駅を出ると目の前に大きな駅前ビルディングがそびえ、くすんだ...
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2024年05月02日
ツグミ団地の人々〈立春前 4〉
昨夜もあの棟にいった。一階のエレベーターホールで前屈みになってメールボックスに一枚一枚入れていると、外から入ってきたジャンパーの男がふ...
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2024年04月28日
ツグミ団地の人々〈立春前3〉
「あ、これ頼まれてたもの」 手さげ袋の中からスーパーのビニール袋に入ったものを取り出す。「まあ、いいキューリね。うまく漬かったら連絡す...
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2024年04月23日
ツグミ団地の人々〈立春前 2〉
その朝、里子はおろし立てのタオルをベランダから落としてしまった。 主婦の一日の気分は、だいたい洗濯物を干し終えるまでに決まる。がっか...
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2024年04月20日
ツグミ団地の人々〈立春前1〉
「変なのよ、あの棟に夜行くと、必ずエレベーターホールで人に会うの」 里子はぼやくともなく言った。 息子の健太が新聞紙の上からチラッと顔...
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2024年01月19日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩13〉
帰ってくると妻は二人分の茶をいれ、また息子の話をする。 「小さいうちからお話しができて、あんなおりこうな子はいなかった。あの子の履いて...
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2024年01月16日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩12〉
横のボックス席に座った男女が話している。「いい加減、みんな引っ越していけばいいのにね」「限界団地っていわれてるらしいな」「おお、怖い...
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2024年01月11日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩11〉
二人は散歩の帰りで疲れていたので、ぼーっと座って温かい紅茶を飲んでいた。 里子が、ふいに二人の方を見ていった。「隆史君は元気ですか」 ...
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2024年01月08日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩10〉
磨りガラスの外側に、ドアにもたれるようにして人が立っているのが見えた。そしてよく見ると、しわくちゃのおばあさんの顔が、精一杯店の中の...
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2024年01月04日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩9〉
「あら、里子ちゃん、めずらしい」澄子が素っ頓狂な声をあげた。妻が下の名で呼ぶのは、だいたいが隆史と同級かそれに近いような者に対してだ。...
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2023年12月30日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩 8〉
一時間もせずに彼らはその家をあとにした。「あの子は、ほんとにバラ作りの名人ね」 後ろから澄子が話しかける。「そうだな」彼は気がなさそ...
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2023年12月26日
ツグミ団地の人々〈二人の散歩7〉
「ずいぶんよく咲いているな」 彼はティーカップを口から離すと出窓の外に咲き誇るバラに見惚れながら言う。息子が父親の方に向き直り、息を整...


