松本零士さんの代表作「銀河鉄道999」の舞台化で、神秘的な美女メーテルを演じた花總さん

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

DSC_2466

「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家の松本零士さんが2月13日、急性心不全で亡くなられました。85歳だったとのことです。心よりご冥福をお祈り申しあげます。

松本さんは1938年、福岡の久留米市に生まれ、小倉で幼少期を過ごしました。その頃ちょうど朝鮮戦争が起り、米軍なども駐留していて、さまざまな映画を観る機会があったといいます。そんな体験が後の創作の原点になったのでしょうか。

白川司さんのツイートによれば、
松本零士さんの漫画『ワダチ』には、死にゆく人が主人公に投げかけるある印象的なせりふがあるそうです。それは、
「遠く時の輪の接するところでまたお会いしましょう」というもの。

「銀河鉄道999」をはじめすべての松本さんの漫画に通じるような、永遠性を感じさせる言葉ですね。

また漫画を見ていて不思議に思うことがあります。
メーテルは、なぜあんなに神秘的な美女なのに、星野鉄郎はそれに比べなぜあんな世俗的な外見の持ち主なのでしょう。この違いは、なんなのでしょう。

鉄郎はあくまで地上の人間、作者や読み手の分身、そして女性は地上のものとは異なる神秘性と母性を持つもの・・・ということでしょうか。
聞くところによると、外国のさる女優さんがモデルという噂もありますが、今となっては本当かどうかわかりません。

「銀河鉄道999」がミュージカル上演

昨年春、「銀河鉄道999」がミュージカルとして上演されました。
メーテル役は女優の神田沙也香さんに決まっていましたが前年12月に急死され、急きょ花總まりさんが代役を務めることになりました。

花總まりさんは元宝塚雪組、宙組のトップ娘役さんを務め、下級生のころから何年もトップを続けられた実力の持ち主です。

そして、可憐な容貌と妖精のようなミステリアスな雰囲気をもったかたで、メーテルの神秘性にも通じるものがあります。芯の強さなどもまさにメーテルのイメージそのもの。

代役の話がきたとき、花總さんは最初戸惑ったそうです。
けれど、沙也香さんがそれを望んでいるように思えて引き受けたとのこと。花總さんは、沙也香さんが目標にしてきた舞台女優さんで、生前も愛称で呼び合うような仲だったとのこと。
花總さんが引き受けてくれて、沙也香さんもさぞ嬉しかったことでしょう。

残念ながらこの舞台は見逃しましたが、どんな役でも役になりきって演じてこられた花總さん。
舞台で涙を流されたということですが、「遠く時の輪の接するところ」を感じさせるような、そんな素晴らしい舞台だったのではないでしょうか。

沙也香さんのメーテルもぜひ拝見したかった、と残念でなりません。

DSC_2110

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

by
関連記事