「亡き王女のためのパヴァーヌを聞いていると」・・・谷川俊太郎の詩『ひとりで』からの一節。この曲がさらに好きになります

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

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谷川俊太郎さんの詩集「世間知ラズ」から

ひとりで

「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聞いていると
ぼくは一生ひとりでくらすほうがよかったんじゃないかと思う
そば粉のパンケーキを焼いてメープルシロップをかけて

ひとりで食べる自分の姿が浮かぶ

友達なんかだあれもいないのだ
もちろん妻も恋人も
従兄弟の名前ひとつ覚えていない
両親の墓参りは嫌いじゃないが
それはもうふたりとも死んでいるから

・・・・・・・・・・・・・・・

この詩のお陰でラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を、更に好きになった人も多いのでは・・・。私もそうだ。

詩を読んでいると、音楽を聴いているような気持ちになることがある。
谷川俊太郎の詩のいくつかもリズムがあって繊細で、ときに胸をしめつけられるような気持ちにさせる。そこが音楽と共通している。

次男さんも、川俊太郎が好きで、何度か話を聞きに行ったりしていた。今ごろ、同じようにこの詩人のことを思ってるのだろうか。

 
谷川俊太郎さんが、数日前に亡くなられていたのを知りました。

心よりご冥福をお祈り申しあげます。

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