南朝のあった吉野にいざなう谷崎翁の「吉野葛」/宝塚雪組の「睡れる月」も南朝の吉野を舞台に、不可思議で魅力いっぱい の作品にしています

こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

谷崎潤一郎の作品の中でも、特別好きな「吉野葛」。
友人とともに吉野の山奥に分け入っていき、友人の親戚を探すという設定の話です。

だいぶ前に読んでいて、不思議な気分だけが残っていましたが、また例によってYouTubeで「吉野葛」を聞いていて、ああ、やはり、出だしからして不思議な展開だったのだ、と気がつきました。

吉野葛・蘆刈 (谷崎潤一郎 岩波文庫)


後南朝に実在したとされ、地域の村人らも信じていた自天王。
そして吉野からさらに熊野の山奥に逃れていくという展開など、聞いていてその悲劇性に胸が熱くなりました。

南朝をテーマに宝塚雪組の「睡れる月」

実は、宝塚にも後南朝をテーマにした作品があります。
「睡れる月」というのですがご存じですか。雪組公演で朝海ひかるさんが浜松中納言を、貴城けいさんが式部卿宮を演じられていて怪しくも美しい物語になっていました。

烏帽子姿の美しい貴公子

ところで、今話題の大河では、何かと烏帽子が話題になることが多いようです。
この「睡れる月」では、コムさんもかしげさんも、本当に烏帽子がお似合いでした。
スーッとした色白のお顔によく合って、なんとも凜々しい貴公子のお姿でした。

そして、圧巻は  フィナーレの男役さんの群舞 です。烏帽子をつけてきりりと踊る姿の美しさは、やはり宝塚ならではでしょうか。

タカラヅカ・スカイ・ステージのサイトからお借りしました

後南朝の吉野を舞台にしているところが、物語をよけいに幻想的にしていたようです。
途中、狐やたぬき、ウサギたちの踊るシーンなどもあって、歴史と幻想もの好きには、たまらない作品になっていました。
またぜひ、見てみたいですね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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