「介護スナックベルサイユ」を観ていたら、前澤友作さんの「誇りをもった優秀な人の参入もありえる」とのことばを思いだした
こんにちは、ゆきばあです。毎日ブログを更新しています。

「介護スナックベルサイユ」という凄い名前のドラマがあるのをご存じですか。
そこのお客は老人ばかり、ママさん(宮崎よし子さん)は、もと大病院の総師長だったひと。従業員も元看護師とか、ケア関係とかそんな人たちばかり。みんな普通に華やかなドレスで、一緒に売ったりお酒を飲んで楽しんだり。ちょっとちがうのは点滴なども置いてあること。
そして、店のその日の最後の客は特別なお客さんで、皆、死期の迫った方です。
その人は、ママの横で特製ワインを一杯だけ飲めます。人生で最後に会いたい人や、心残りの人を思い描きながら飲みます。するとやがて、暗くなって、目の前の椅子にその相手が座っています。
最後に誰に会って何を伝えたい?
会いたい人はいろいろ。若いときに亡くなってしまった恋人、有名デザイナーの女性は、赤ちゃんの時に病院でとり違えられ別の人生を送ったもう一人の女性にあうことを願いました。
貧しい中で育ったけれど、努力してがんばり、そこそこの人生を送る。そして今は、トイレ掃除を生業としている。
「白い便器の前に座ってブラシでこするのよ」
「この人生でよかったと思うわ」
実は、このせりふで思わず泣けました。デザイナーの女性も家が破産したり順風満帆ではなかったけれど、余命数日の今、財産をもう一人に贈るのです。こんな人生の終わらせ方実にいいですね。感動しました。わたしも年が年だから余計にそう思うのかもかも知れません。
「誇りをもった優秀な人の参入も」と前澤さん
少し前、X(旧ツイッター)で、実業家の前澤友作さんが介護についてかたっていました。
よく、「いくら賃金を上げても、大卒で介護や建設をやりたがる人は増えない。都会の事務職が最高」といわれます。
これについて、「本当にそうでしょうか?」と前澤さん。
「僕はむしろ、介護や建設領域は改革余地も需要も大きい分だけ、非生産的業種からのリソースシフトが起き、社会を支える一員になれることに誇りをもった優秀な人たちが続々とこの領域に入ってくるのではと想像しています。
年収1000万円、2000万円の介護関連従事者が当たり前にいる社会。ここを目指せるのでは」と。
わたしも高齢者施設で働いていたことがありますが、事務職や単純労働とちがって高齢者に寄り添う仕事の内容は多岐にわたっています。そして、人間性を試されることもあります。
だから、前澤さんの話されることはなんとなく理解できます。
「介護スナックベルサイユ」のように高齢者に対応する仕事はまだまだいろいろな工夫や創造性を使うような気がします。
そういえば、素敵な衣装に身をつつんだママの宮崎美子さん、高齢者がワインを飲み干すのを隣に座って見守るところの表情がなんともいいのです。
やさしさといたわりがあって、こんなところから介護を捉えられるといいですね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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