「老人支配国家日本の危機」 エマニュエル・トッド
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「老人支配国家日本の危機」 ( エマニュエル・トッド 文藝春秋 )
現代の最高の知性と言われるエマニュエル・トッド氏が、コロナ禍からの日本社旗について語っています。フランス人のトッド氏によれば日本の本当の脅威は、「日本型家族」だという。
「若者の生活を犠牲にして老人のコロナ死亡率を抑えた日本だが、社会の存続のために需要なのは老人の死亡率ではなく、出生率だ」とトッド氏。
日本では家族を大事にしている。特に直系家族を重視している。それが良さでもあるけれど逆に「非婚化」や「少子化」を招いている面もあるのではのではないかと疑問を呈しています。
直系家族は教育意欲を高く持ち、知識の伝承を重んじるなど、高度な文明を生んできた効率的なシステムですが、完成してしまうと、硬直化してしまう。
「未完成で不完全なシステムにとどまっている時の方が実はうまくいく」。
そして、「直系家族的な価値観が育児と仕事の両立を妨げ、少子化を招いている」のではないかと。そして、政府が真っ先に取り組むべきは、経済対策よりも人口問題だといいます。
女性の地位を上げて労働と出産・育児を両立させ人口増加につなげたいのならば、日本はむしろ江戸時代くらいのルーズさに戻ることを考えてもいいのではないかとiいうユニークな見解も。
巻末にある磯田道史さんとの対談も、たいへんおもしろく読みました。
磯田氏「経済的な相続や恋愛は万葉集の頃に戻っているけれども結婚と親については直系家族のままというのが現在の日本の姿である」という言葉も印象深いものがあります。
また、少子化を解決するために、短絡的な発想で移民政策に頼らなければ、となりがちですが、これについては「移民受入と少子化対策は二者択一の問題ではない。まず出生率を上げ、若い世代を増やしておく必要がある」とも書いていて考えさせられました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。ほかにも日々の思いを書いていますので、目を通していただけましたら幸いです。

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